CO2で地球温暖化の嘘【その1】パリ協定の欺瞞、原発増える不思議な世界

こんにちは、ロディです。

 

地球温暖化、よく聞くようになってからもう20年くらいは経つでしょうか?

 

1997年、温暖化防止のための国際会議が京都で開かれ、二酸化炭素(CO2)を主とした温室効果ガスの抑制を決議した【京都議定書】により、各国の削減目標が示され、日本もこれをもとに二酸化炭素削減排出運動が展開されておりますが、その後、アメリカやカナダが抜け、中国やインドは途上国ということで、二酸化炭素の排出削減枠には入りませんでした。

 

その後、パリ協定では2020年以降、全ての国々が参加し、世界の平均気温を産業革命から2℃未満、出来れば1.5℃に抑え、21世紀末には、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると日本を含め世界147ヵ国が締結しています。

 

そのパリ協定からアメリカのトランプ大統領は離脱することを表明しました。

その後、ブリュッセルの首脳会議でEU欧州連合と中国が協力して、温暖化対策を牽引していくことを世界にアピール

 

と、まあここまでは、アメリカが無責任な大国、中国とEUが責任ある大国としてイメージアップを図り、各国の思惑が入り乱れておりますが、日本も2030年に26%の削減目標となり、これから益々、新聞、テレビが騒ぎ出すことでしょう。

 

…しかし、これ各国守れますかね?

 

日本やEUはこれまでも真面目にやってますが、さらに削減となると…

パリ協定を離脱したアメリカはどうか?

到底無理なことを分かっているので、離脱したと言えます。

アメリカの力があれば、世界を敵に回してもNOと言える立場にあり、

他の国は、とてもNOと言える立場にないとも。

 

世界第2位の温室効果ガス排出量の国で、あの広い国土に3億人が住み、国民のほとんどが車で移動しています。

エネルギー消費量も桁違いw

国民1人辺り日本人の約2倍使っていますからw

発電に関しても、今アメリカは、原子力が20%弱、あとは石炭、石油、天然ガスが70%弱、再生可能エネルギーは10%ちょっと、アメリカと言えどもう原発は増えません。

 

ではさらに再生可能エネルギーを増やす?

太陽光、風力、水力、とてもじゃないけどこれらでは、アメリカ全土をカバーすることは出来ません。

 

それ以外にも家庭での暖房や自家発電、トラックやバス、ディーゼル機関車、飛行機、船舶、軍事とどう考えても2020年から始めて21世紀末でほぼゼロは不可能でしょう。

 

アメリカが本当に進めようと思えば、相当な痛みを負うことになると思います。

経済発展が止まるどころか、エネルギー削減分減退し、大不況に陥り、暴動も起きることでしょう。

エネルギーは経済活動に必要不可欠なもので、それを抑えるとなると必ずGDP国内総生産)が下がります。

 

アメリカ国民皆で、痛みを分かち合って、不便を共有し合って、たとえ仕事がなくなっても、世界の未来の為に頑張りましょう!

って日本人みたいにはいきませんよw

 

個人が武装する権利として銃所有が認められている国です。

きれいごとは通用しません。

 

日本で、これまで中国やアジアに工場が移り、不況が長引き、給与水準が上がらなかったのは、CO2削減目標を頑なに守ったことも主な原因です。

2020年から更に26%削減するとなると相当な痛みが伴われることが予想されます。

 

残された可能性のひとつとして【核融合発電】がありますが、まだ実験段階の入り口程度、国際協力で進めている【イーター】もプラズマの温度を上げる途中段階、試験運転開始は2035年頃、実用化(商用発電)は2040年頃、あくまで目標です。

 

核融合は世界を変える革新技術なり得るでしょうが、それは実用化されてからの話です。

 

開発するのは、アメリカが一番早いとは思いますが、今現在は発表されているロッキードマーチン社で、100メガワット級小型核融合炉完成が2024年目標、原発1基の約10分の1程度の発電量、トラックに積み込めるサイズと言うから、凄い技術ですが軍事目的がメインでしょうね。

 

当面、化石燃料の発電コストに見合うとも思えませんし。

 

普通に考えれば、GDPを落とさず削減することは絶対に無理です、余程の技術革新が無いと解決しません。

その技術革新は、まだまだ未来の話です。

 

それでも、やろう!

と、どうせ出来ないからと嘘をつくのは簡単ですが、そもそもアメリカは【京都議定書】も守ってませんからねw

 

パリ協定には未達の罰則規定もないので、取り合えず【批准】する手もありましたが、思い切って離脱の道を選びました。

 

トランプ大統領は、石炭産業復興に力を入れるために離脱したとか言っているメディアもありますが、ある意味、本音のところでしょう。

 

ビジネスマンなら、電力は、温暖化問題が関係なければ一番安く電気を作れる【石炭火力】に力を入れるでしょうから。

 

中国も今だ石炭火力に70%頼っています。

 

 それを2005年基準で2030年までにGDP比60~65%削減

 

今後中国は、原発を今稼働中の20基程度から、将来270基以上に増やす計画で、中には海上原発なる計画も20基ほどあり、原発ラッシュに沸いています。

 

さらに2050年には4億キロワット分の原発建設の話もあり、それは原発400基分に相当する電力量で、今、世界のすべての原発を合わせても3億8800万キロワット、中国政府は【原子力を将来の発達分野】と位置付け、強力に推し進めている訳です。

 

中国は、アメリカをも追い抜こうとする原油輸入量と深刻な大気汚染から、原子力にシフトしたと思われますが、今後はパリ協定のために温室効果ガス削減を目的に進めたと言い張るでしょう。

 

パリ協定からみる世界では、これは今の技術で中国が取り入れられる有力な解決方法であり、温室効果ガスを削減する正しい道【悪魔の選択】の一つとも言えます。

 

数値上は、温室効果ガスを大幅に削減できますから、仮に原発事故が起きる可能性を増やし、また実際に事故が起きたとしても、目標を守るために必要だと正当化されそうです。

 

もう、進むも地獄、戻るも地獄の選択にしか感じませんが…

 

そう言えば、日本の原発が稼働するたびに、反対!反対!と騒ぐ反原発の【朝日新聞】ですが、なぜだか中国の原発には沈黙ですw

 

これが噂の【報道しない自由】と言うやつでしょうか?w

 

いつもの【反原発の雄弁】を中国にも期待しますがw

 

ぜったいに言わねえよなコイツら(爆)

 

ホント、朝日のバイアスのかかり具合が良く分かります(笑)

 

まだまだ書き足りないとこもありますが、本当にこれでも離脱を決めたトランプ大統領は間違っている。

温室効果ガスを削減することが絶対に正しい】と言えるのでしょうか?

 

何だか世の中の温暖化一辺倒な雰囲気が、今一腑に落ちない、ロディでした。

 

次回【その2】は、地球温暖化の現状を視点に書いていこうと思います。